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好きに理由はいりません

第4章 好きだと言う勇気


ピピピピ…

と音を立てた体温計を見ると

38.5…?

どうしよう…

「大ちゃん…とりあえずポカリとか水分補給

出来そうなもの買ってくるから待ってて?」


そう言って大ちゃんの側から

立ち上がろうとした瞬間


大ちゃんの手が私の腕を掴んで


「だめ…どこにも行かせない…」


なんて熱のせいで

少し潤んだ目で言うから



「わかった…

大ちゃんの側にいるから少し眠って?」



そう言って

大ちゃんの頭を優しく撫でると



安心したみたいにまた目を閉じて

小さく寝息を立て始める


大ちゃんがぐっすり眠ってるのを確認して

急いでコンビニに走り

必要なものを買って家に帰ると


大ちゃんはまだ眠っていて

温まってしまった冷えピタを張り替え

テーブルの上にポカリを準備して


ため息をつきながら

眠っている大ちゃんの顔を

ぼんやりと見つめる


ほっぺたに手のひらで触れてみると

熱く熱を帯びていて


そのまま少しだけ頬を撫でると


「手…冷たくて気持ちいい笑」

なんて突然声がして

慌てて大ちゃんのほっぺたに触れていた手を

引き戻した…
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