第4章 好きだと言う勇気
扉を開けた瞬間
「まこちゃんだ…笑」
と笑いながら
私を抱きしめてきた大ちゃんの体は
すごく熱くて…
「大ちゃん…体すごい熱いよ…?
大丈夫…?」
そう言って顔を見ようとすると
「ごめん…まこちゃんの顔どうしても見たくて
来たけど…ちょっとしんどいかも…笑?」
なんて大ちゃんはほっぺたを赤く染めながら
荒い呼吸で笑う…
「笑ってる場合じゃないでしょ…
とりあえず早く中入って…?」
フラフラする身体を支えながら
ソファーまで辿り着き大ちゃんを寝かせて
寝室から毛布
引き出しから体温計
冷蔵庫から冷えピタと…
いろいろ準備して戻ると
大ちゃんは苦しそうに寝息をたてていて
体温計を挟み計り終わるまでの間に
おでこに冷えピタをはり
大ちゃんの体に毛布をかけた…