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好きに理由はいりません

第3章 認めたら負け


まことside


今ほっぺたに触れる大ちゃんの唇の柔らかい感触に

体温がぐんと急上昇するのがわかる


これだけでも

心臓が壊れてしまいそうなのに


私は昨日

あんなことや…

そんなことまで…?


自分がしたことなのに

どんなに頑張っても

思い出せない昨日の記憶に

放心状態の私の耳元で


「まーこちゃん笑?」


大ちゃんの私を呼ぶ声がして

我に帰ると


鼻がくっつきそうな距離に

私を見つめる大ちゃんの顔があって…



これは…だめだ…

これ以上は心臓が持ちそうにない…涙



だから慌てて

近すぎる大ちゃんの顔を遠くに押し除けて



「お互い大人なんだし、

過ちってことで忘れるのは…どうかな笑?」


そう言ってみたものの

大ちゃんは笑顔のまま首を振り


「忘れません笑」


なんて駄々をこねる…


そんな大ちゃんにため息を吐きながら


「じゃあ…大ちゃんはどうしたいの…?」


そう問いかけると



「俺と甘ーい恋愛をしよう…

まこちゃん笑?」


そんなあり得ない言葉と一緒に

大ちゃんの顔が目の前に近づいた…
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