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好きに理由はいりません

第3章 認めたら負け


なんだろうこの感覚は


大ちゃんの腕の中はすごくあったかいし


ドクンドクンと規則的な音を立てる

心臓の音は心地よいメトロノームの音みたいで


ずっと聴いていたくなる…



ドクン、ドクン、ドクン…



耳を胸に当てて心地良い音を聞いていると



「まこちゃーん、もしかして寝てる笑?」


そんな大ちゃんの声がして

顔を上げると

大ちゃんの笑顔がすごく近くにあって


なんだろう

すごーく愛おしい…


綺麗なピンクの髪に手を伸ばし

ふわふわと撫でると

大ちゃんは

気持ちよさそうに目を閉じる…


「大ちゃん…?」


そう名前を呼ぶと


「うん…?」


と大ちゃんは目を閉じたまま返事をする…




「全部…大ちゃんのせいだからね…?」



そうきっとこれは

お酒がもたらした欲情ってやつで

私を挑発する大ちゃんが

悪いんだ…



そんな言い訳を自分自身にしながら


目を閉じたままの大ちゃんの顔に


ゆっくりと顔を近づけた…
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