第3章 認めたら負け
お酒は人をダメにする
そう誰かが言っていたような気がする…
確かにその通りみたいで
ビールの空き缶が机に並ぶにつれ
なんだかすごーく
大ちゃんの笑顔が見たくてたまらなくなる…
我慢しようとスマホの中のアイドル全開な
大ちゃんの笑顔を見てみても
やっぱりそれは私の知ってる
大ちゃんの笑顔じゃなくて
少しだけ…
少しだけならいいよね…?
なんて酒に酔った私は意気揚々と
玄関に向かい歩き出し
扉を勢いよく開けるとそこには
「今鳴らそうと思ったのに
タイミング良すぎじゃない?」
なんておかしそうに笑う
大ちゃんがいた…