第2章 アイドルと幼馴染の間
勢いに任せて
背中を向けてみたものの
今大ちゃんは
どんな顔をしてるんだろう?
そんなことを考えていると
「いやだ笑」
なんて言葉と一緒に
後ろからぎゅっと抱きしめられて
耳元に感じる大ちゃんの息遣い
大ちゃんの温かさに
胸がドクンドクンとうるさく
騒ぎ出す…
「意味がわからないんですけど…」
そう小さく呟いて下を向く私に
「まこちゃんをほっとくなんて無理だよ?
こんなにかわいいのに笑」
そう言うと
抱きしめていた私の体を離して
「とりあえず今日はもう遅いから
余計なこと考えずにゆっくり休みな笑?」
なんて笑って大ちゃんは
手を振りながら私の前からいなくなる…
わけがわからない…
わからなすぎてもう
頭の中がカオス…汗
なんなんだろう
この胸がもやもやする感じ…?
大ちゃんがなんだか変だ!
なんか無駄に距離感が近いし…
抱きしめるし…キ…キス…とかするし…
なんか妙に色気を醸し出しているような…汗
これがアイドルってやつなのか…?
昔とキャラが
変わりすぎてこっちは
脳内大パニックだわ!!汗
少しでも早く
外行きスイッチを切りたくて
超特急でシャワーを浴びてビールを飲んでみても
頭の中は
大ちゃんだらけで
布団に入って必死に目を閉じても
ためしに念仏を唱えてみても
くっきりはっきり見えてしまう
この亡霊さんは
簡単には消えてくれそうにないな……涙