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好きに理由はいりません

第2章 アイドルと幼馴染の間


松山くんとのご飯を終えた帰り道

いつもなら途中でさよならをするのに

今日はなぜか松山くんが

私の手を握ったまま


私の家までの道のりを

なんだか気まずい沈黙の中

歩いて行く…



マンションに近づき

「もうここでいいよ?」

そう言って長らく繋がれたまんまの手を

離そうとすると


松山くんは私の手を引き

私の体を腕の中に引き寄せる


「な…えっ…どうしたの突然…!?」


そう言って離れようとする私の体を

松山くんはすごい力でさらに抱き寄せて



「今日はまこちゃんの家に泊めて…?」


などと血迷ったことを言い放つ…汗



いやいやいや…

絶対に今日はまずいだろう…



松山くんとそういうことをしたくないとか

そんなことよりも前に



私の家の隣には

過去の亡霊が取り憑いていて

今は絶賛お祓いの最中なんだから…?



だから慌てて


「いや…あの…お泊まりとかはまた改めて…」


そう言って腕から抜け出そうとするのに


本日の松山くんはしつこく私を抱きしめて


離そうとしない…




ほんとに

どいつもこいつも…


人の気も知らないで


自分勝手なやつばっかりだ…涙
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