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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第2章 防衛隊選別試験


「ははーん。」


何かを察知したようなキコルちゃんの声が聞こえ、やっと副隊長から目を離すことができ、彼女の方を向く。
中に入ってきてから別れたのにいつの間にか近くにいた。


「美影あんた、もしかして…。」


ニヤニヤしながら私を見てくる。


コソコソ話をするように私の耳に口を近付け手で隠す。


「副隊長とそういう関係?」


「ちっ!違うよっ!!………私の片想い……。」


それにしては見つめ合ってたけど?って聞かれたので、私も何故目を逸らさないんだろうって思ってたけど、たぶん揶揄われてると返しといた。

揶揄われる程の何かがあったと気付いたのか、後で詳しく聞かせなさいと言われた。

そういうとこは年相応の女の子だね。


この気持ちをずっと私の中に閉じ込めておこうと思ってたけど、少しくらい誰かに話してもいいよね?1人で抱えるには重すぎるよ…。

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