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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第2章 防衛隊選別試験


そっと目線を上手側に並んだ各隊長たちの1番前に向ける。

謝らなければ…。
動けるようになってから副隊長室に行ったりいろんな人に聞いて回ったけど、全然会えなかった。
きっと副隊長は私を避けてる。
としか思えないけど、副隊長はどんなに気まづくなっても仕事にまでそれは持ち込まないだろう。

うーん…わざわざ時間を作ってもらうのもなあ…。
忙しい人だから仕事に関係ないことで時間を取らせたくない。


そんなことを考えていたら、そのまま副隊長を見つめてしまっていた。
目が細く開かれて、睫毛の隙間から覗く瞳に捕らえられる。

見ていたのがバレてしまった。
恥ずかしくて目を逸らしたいのに逸らせない。

副隊長も目を逸らしてくれてもいいと思うんですがっ!
なんでそんな見てくるんですか…。


そして片方の口角を少し上げて、バカにしたように笑った。


一気に顔に熱が集まって熱くなる。きっと真っ赤になっているだろう。


なんで笑ったんだろう…バカにされただけ?
だとは思うんだけど、かっこよすぎてこっちが恥ずかしくなる。

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