第3章 お願い先生っ! 五条×生徒
「え…?」
五条先生にだめって言われるとは思わなくて、私達は固まってしまった。
「は、この後の家の集まりがあるからね。」
にこっと笑う五条先生に、憂太くんは瞬きを繰り返した。
「そっか…家のことがあるならいけないね。」
「ごめんね、憂太くん。また行こう。」
ーー…家に呼ばれていただろうか。と思いながら私は憂太くんに謝った。
「と言うことで、は学校終わったら一度僕のところ来てね。」
「は、はい。」
一年にボーリングのことを伝えてくると、五条先生で出ていき、真希ちゃんが私の方を見た。
「なんか、ごじょせん、キレてた?」
「え!?」
「しゃけー。」
首を傾げ言う棘くんに、私も首を傾げた。
笑ってたし、怒ってるような感じはなかった…と思う。
「そんなことないと思うけど…。」
「僕何かしたかな?」
びくびくと震えながら言う憂太くんにパンダちゃんが肩を叩いた。
「確かに珍しく呪力が溢れてたような気がするけど、憂太は関係ないだろ。」
その言葉に私も頷いた。
ーー…先生の呪力?
気にした事はなかった。
戦ってる最中でもないのに、誰かの呪力を見ようともしてなかった。
けど、パンダちゃんがいうならそうなのだろうか。
「溢れてたのか?私は呪力はみれねぇからわかんねぇけど、なんか怒ってる気がしたな。」
真希ちゃんが言った。
「怒ってたの…?」
「さぁ。そんな感じがしただけ。ま、寝てないって言ってたから疲れてんのかもな。そんなことより、特訓特訓!勝負事なら負けたくねぇからな!パンダ抜きで特訓行くぞ!は今日用事あるんだろ?明日からやるぞ。」
「うん。一回家に帰ってくるね。」
本当は今日からみんなと一緒にボーリングの練習したかったけれど、実家に呼ばれたのなら仕方ない。