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短編集【呪術廻戦】

第3章 お願い先生っ! 五条×生徒


「問題は、人数だね。」

五条先生がいった。
確かに、一年生は三人で二年生は五人だ。


「全員の合計スコアで競うから、二年生から一人、一年チームに行ってもらえる?」

私達は顔を見合わせた。


「じゃあ…私が。」

みんなと一緒が嬉しいけれど、野薔薇ちゃんとは買い物とかで出かけたこともあるし、別にたのしいから構わない。そう思って手を挙げたが、パンダちゃんが首を振った。

「いや、下手なやつ渡すと向こうが怒るだろ。」
「え。」

「こう言うの上手いのは、真希と棘だな。この二人は2年に残ってもらって、と憂太はへたくそだから、これも一年に行くと不公平だ。ここは俺がいくよ。」


「ねぇ、ひどくない?ね?憂太くん。」
「う、うん。」

後ろの席の憂太くんに声をかけると、憂太くんは気まずそうに笑っていた。


「パンダの言うとおりだな。それで行こう。憂太、どうせボーリングしたことないんだろ?学校で友達いなさそうだったし。」
「…ないけど。」

「もー、真希ちゃん。オブラート包んで。」


「いいよ、さん。事実だから。」



困った顔で笑う憂太くんに、楽しそうに笑う真希ちゃん。



「じゃあ、パンダが一年のメンバーになるってことでいい?」
「あぁ、それでいいぞー。やるからには本気でやるからな。」


先生が言うと、パンダちゃんは手を挙げ言った。
これで、メンバーが決まった。

先生いわく、大会は一週間後。私はなんとなくわくわくしていた。



「ね、さん。」
「ん?」

後ろの席から声をかけられ私は憂太くんに振り返った。


「よかったら放課後、練習に行かない?」
「あ、いいね!練習したい。」


「ダメだよ。」


急に肩に手を置かれ、振り返ると五条先生がいた。

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