第3章 お願い先生っ! 五条×生徒
「よく真希を下がらせたね。いい判断だ。」
「は、はいっ。」
五条先生は私を横抱きにしたまま、ふわふわと浮いていた。
「でも、が相手にできないくらいの呪霊の前にでちゃダメ。憂太が来なかったら二人とも死ぬよ?」
「はい…。」
「真希への強化もばっちり。まぁ合格かな。」
にっこり笑う五条先生に私は嬉しくなって大きく頷いた。
「次は鎌の扱いを重点的に稽古をつけよう。」
呪霊たちの攻撃を避けることものなく…というか、当たることもなく、先生は淡々と私を指導していった。
抱っこされてる私にももちろん当たらない。
「はい。」
「でも前より上手くなってる。」
「鎌が大きくて…でもだいぶん慣れました。」
「背が伸びたかな。」
ゆっくり地面に降りて、私の背の高さを確かめるように頭をぽんと叩いた。
「…強くなりたくて頑張りました。」
自分よりうんと長い鎌を握りしめ、私は言った。
ーー…五条先生の支えになりたくて頑張ってる。
それが私が特訓をする理由。
「…憂太とよく稽古してるからかな?」
「はい!憂太くん私を抜いてどんどん強くなっちゃうから、負けたくなくていつもついていってます!」
そ、頑張って。
と、先生は言うと、真希ちゃんと憂太くんの方へと行ってしまった。