第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
は困った様子で五条の胸の中で縮こまっていた。
「あーーーー。」
「…っ?」
急に五条が唸り出しては驚いて五条の顔を見上げたら、五条も上を見ていた。
「な、なんですか?」
「いや、可愛いすぎて死にそう。」
は息をひゅっと吸った。
そんなのネクタイを五条はするりと緩めた。
はネクタイをそれ以上とられないよう、胸元を掴み五条を見上げた。
「ど、どこまでがご褒美ですか?」
「どこまでって。最後かな。」
「満足できません!絶対ご褒美になりません!私じゃ…」
「あー、もうしつこいな。がいいって言ってるの。」
の肩を抱いたまま、ネクタイを持っていたの手を上から握りしめた。
「目。閉じて。」
はふるふると首を振った。
は五条が嫌だというよりも、罪悪感と自分では五条を喜ばせることができないという気持ちの方が勝っていた。
でも心の底ではわかっていた。本当に嫌がっていない自分がいることを。
五条はの手を離すと、自分の目隠しをゆっくり上に上げベッドに落とした。
そして、の頬に手を添えると自分の方を向かせた。
「目。閉じて。」
「…っ。」
目があったはまた息が止まった。
そして、五条の目を見てられなくなってぎゅっと固く目を閉じた。
「いい子。大丈夫。僕に任せておけば。」
五条は囁くようにに言うと、の固く閉じられた唇にむにっと唇を合わせた。
カッチカチに固まっているを、優しくほぐすように頬を撫で、頭を撫で、優しく抱きしめた。