第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
五条はを入れるとさっさと部屋の中の方に歩いて行った。
スケジュールだけ伝えて早く部屋に戻ろうと思っていたは、目で五条を追った。
「五条さん。」
「ちょっときてー。ほら、早く。」
は五条には聞こえないように小さな事でため息をつくと、しぶしぶ広い部屋に入って、五条の後を追った。
ホテルの窓際にあるオシャレな円卓にクッション付きの椅子が二つあって、五条はそこに座って前の椅子にを誘っていた。
は遠慮して五条の横に立ち、タブレットを取り出した。
「座んなよ。」
「いえ、すぐ戻りますので。」
「え?なんで?帰さないよ?」
「…え?」
「ご褒美くれるって言ったじゃん。それがあるから今日長崎まで来たんだし。」
「…あ。」
忘れていた。とは言えないは目を逸らした。
五条は横に立つの手の指先をとった。
「シャワーまで浴びてきてくれて。」
「ち、違います。これは時間があったからだけで。」
「今日頑張った甲斐があったよ。」
立ち上がった五条はの手を握ったままそばでを見下ろした。
「ご褒美。ちょーだい?」
五条はの指先を口元に持っていき、ちゅっと音を立てて唇を落とした。