第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
はタブレットを胸に抱え、固まってしまった。
「?」
「…こ、困りますっ」
手を握られたまま、は後ろに一歩下がった。
「約束したのに?」
「………しましたけど、それは…その…」
「めっちゃ顔赤いの可愛んだけど。」
ご褒美を何か甘いものでもあげようと考えていたは、まさかこんなことになるとは思いもしなかった。
だって相手はあの五条だ。
こんな下っ端の、しかも補助監督になんて相手にもならないと思っていた。
「五条さんっ、また他のご褒美に…」
「いらない。しかいらない。」
手を引き、手首あたりにキスをした五条を見て、は視線を下に向けた。
「しかし…私っ…初めてでっ!」
「へ?」
「なので!満足させてあげられません!」
下を向き、耳まで真っ赤にしているを見て、五条は肩を震わせた。
「最高のご褒美じゃん。」
「…っ。」
「頂戴。を。」
が待っていたタブレットを取り、テーブルに置くと、五条は、の手を引いた。
五条の手が腰に周り、はより一層体を硬直させた。
「いつも髪の毛をきちっと纏めてるが、僕の部屋に来た時にほどいてきたからドキッとしちゃった。」
「それは、シャワーを浴びたからで…」
五条はほ髪の毛をサラサラと撫で、そのまま頬に手を当てた。
「うん。だから、余計興奮したよ。」
親指がの下唇をむにっと触れ、は息を止めた。