第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
「ものを小さくするんだっけ?」
「はい。」
「人はできないの?」
「やったことがありません。一度実験用ラットでやったことがあるのですが、内臓だけが小さくなったり、上手く出来なくて血を撒き散らし爆発しました。」
「確かに人では試せないな。」
くくっと笑いながら五条は再びタブレットに視線を戻した。
「でも、コンパクトにして運べるのは便利だな。呪具使いにはもってこいの補助監督だ。」
「呪具使いですか。」
「一緒に動けるよう、身体鍛えたら?」
「一応トレーニングはしてます。」
「そ、頑張って。」
「はい。」
上司らしい言葉をもらい、は拍子抜けしていた。
今までふざけにふざけ、すこしウザいくらいだった五条に言われ、もじもじしながらはタブレットをまた操作した。
「酔った。」
1時間程して、五条はタブレットをに渡し項垂れた。
「えっ。」
「うぇっ…」
「よ、酔い止めあります。」
「有能か。」
自分の出した漫画のせい酔わせてしまったと、は慌ててカバンから薬の入ったポーチを取り出し、酔い止めを五条の手のひらに出した。
「膝枕してよ。」
「真ん中に立派な肘おきがあってできません。リクライニング、倒して寝ますか?」
「やってー。」
「…。」
は、しぶしぶ自分のシートベルトを外し、五条の奥のリクライニングボタンを押した。
「げっと。」
「…わっ」