第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
バタバタと搭乗手続きを終わらせるとは荷物を目一杯小さくして一つのカバンにまとめた。
その間五条は、スマホゲームをしながら座って機嫌が良さそうにしていた。
長崎行きのプレミアム席を五条に案内し、は普通のエコノミーに座った。
「んね、何でそこなの?」
離れた席から五条は通路を歩いてきて、エコノミーに座っているを見下ろした。
「いつも通りですが。」
「献金とか受け取るんなら、ここに金かけろよな。」
ぶつぶつと文句を言う五条はの腕をつかみ、五条が座っていた上位クラスの席に座らせた。
「空いてるし、お金払うから。」
「でも、、」
「もう、CAには話したから座ってて。僕の話し相手。」
「わかりました。」
ここでまた上司の機嫌を損ねたら“いーかない”なんて言われる可能性もある、と思いは素直に五条の横に座った。
「2時間ほどかかりますが、何かしますか?」
は五条のためのスマホのバッテリーを出しながら言った。
五条はそのモバイルバッテリーを自分のスマホに差しながら、うーんと唸った。
「寝ても構いませんよ。」
エコノミーよりは広々とした席に、五条は足を伸ばした。
「それはいっかな。」
「漫画ありますよ。」
「マジ?」
「タブレットに各種ダウンロードしておきました。どうぞ。」
「有能ー!」
はカバンからタブレットを取り出すと、漫画の画面にして五条に手渡した。
「飲み物も頼みますから、おっしゃってください。」
「んー。」
五条はさっそく漫画を選びながらにココアを頼んだ。
も自分のコーヒーを飲みながら、この後のスケジュールを確認していた。
仕事用のタブレットを操作し、レンタカーの確認やホテルの住所なども頭に入れていった。
「の術式はさ。」
漫画を読みながら五条に話しかけられは顔を上げた。
「はい。」
五条は漫画を読みやすくするため、目隠しを首元に下げていた。
チラッと五条の青い目がをとらえた。