第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
車から降りてからも、なんとなくやる気のない五条に、は荷物を持ってドキドキとしていた。
「五条さん。飛行機乗りますよ。」
「えー。行かなくて良くない?このままデートしよ。呪物の回収なんて宅配してもらおうよ。」
「だめですよ!危ない!」
「冗談だよ…。でも他の人に行かせようよ。」
「飛行機時間なので、とりあえず飛行機乗ってから話しましょう。」
五条の腕を掴み、駐車場からズルズルと引っ張るに、五条はため息をついた。
「何か危険な呪霊なら行くよ。ただ、教会のおばさん喜ばせるために行くの、気が乗らないな。それに献金って…お金なら困ってないでしょ。」
「そのあとの繋がりとか、情報とか色々あるんだと思います。とりあえず行きましょう。ほら歩いてください。」
「僕のメリットがない。」
そんなもの私にだってない。と言ってやりたいのを我慢しては五条を引っ張った。
時計をみて、は焦っていた。
このままだと飛行機に間に合わない。
「あ、そうだ。」
ピタッと止まった五条には必死に腕を引いたが、全く動かない。
今まで何の力も入れてなかったことには驚いた。
「ご褒美ちょうだいよ。」
「……?ボーナスとかですか?」
「そんなのいらないよ。からのご褒美。」
何で私が!と、言いそうになったのをはグッと我慢した。
腕時計をみて、もうには猶予がなかった。
「わかりました。」
「よっし言質とった。」
「なにがいいか考えおいてくださいね。すこし急ぎましょう。」
「え、ご褒美はだよ?決まってるじゃん。」
急足でロビーを行くは、ぴたりと止まった。
「なに止まってるの、飛行機乗るんでしょ?今日は僕の言う事聞いてもらうから。」