第1章 私の恋 夏油傑 (出会い編)
担任は春風(はるかぜ)先生という、女性の術師だった。
今年からの新任の先生で、年も若く親しみやすそうでいい先生だ。
寮の説明や大浴場、食堂、購買、特別教室、初日から色々歩いて説明を受けていった。
ここでの四年間、楽しみで仕方ない。
「広いなー。」
灰原くんが呟いたので、私も大きく頷いた。
「ね、ほんと広いよね。私方向音痴だから心配。」
「天元様の結界のために、建物とか定期的に変わるらしいよ。学校は対象外らしいけど。」
「うわぁ…対応できるかな。」
「慣れれば大丈夫さ。」
七海くんが落ち着いてそういった。
今日から私は一年生。
ここ高専で高校生活始めますっ!