第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
資料の入ったファイルをぎゅっと抱きしめ、早くこの状況から抜け出したかった。
資料室は薄暗く、誰もいない。
は自分の動悸がうるさくて耳も閉じたかった。
「やっとデレてくれた?」
「デレてません。」
背を向けているせいで、耳の辺りに五条の唇が軽く触れてきては全身に力を入れた。
「。」
「……っひゃ…」
は手で耳を押さえた。そして自分から出た声にも驚き、口も押さえたせいでバサバサっと持っていた資料が落ちてしまった。
「五条さん…仕事中です…っ」
「反応が可愛くってさ。もっとしたくなる。キスしていい?」
は首を強く振った。
「朝したので充分です。」
「全然足りない。」
耳の後ろから、髪の毛をかきわけ、首筋に唇が柔らかく当てられた。
「…ゃ……」
「やっば、可愛い。こっち見てよ。」
肩と腰に手をやり、を自分のほうに向かした。
普段ツンツンとし、笑いもしないが、顔を赤らめ震え、目を潤ませながら五条を見上げているのを見て、五条はぞくぞくした。
五条はの頬に手をやり、顔を上げさせると強く押し付けるようにキスをした。
「…っん」
柔らかいキス。
五条の腕の中で、 は震えていた。
角度を変え、ぴったりと隙間なく合わせられた唇に、はぎゅっと目を閉じ全身に力を入れていた。
「かたいよ。」
「…っ」
「口開けて。」
はふるふると首を振った。
そんなのネクタイをするりと解いていく五条。
「五条…さん…」
「昨日もしたんだよ。実は。最後までしてないだけで、キスはした。覚えてない?」
はまた首を振った。
「可愛かったよ。キスをねだって、服を脱ぐ。この辺りに僕のシルシ、きっと残ってる。」
五条はの胸の膨らみの下辺りを撫でた。
こんなところ、脱がなきゃ見えるはずない。
はブラジャーも昨日抜いでいたことを思い出した。
昨日、そこまでは五条に見せ、触れられていたということだ。