第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
は、報告書を仕上げると立ち上がった。
「では、私はこれで。お疲れ様でした。」
五条はの後ろをついて歩いた。
何故か鼻歌を歌っている。
「この後。任務ですよね?」
「そーだよ。」
はこれで終わりだ。
報告書を出したら寮に戻るつもりだった。
しかし、五条は先程任務が終わったというのに、また違う任務に駆り出されている。
「…お気をつけて。ご飯…くらいならまた次の機会にでも。」
「えー!えーーー?デレた?デレ?」
「デレてません。」
「えーーー、可愛いーー、付き合ってよー。」
「…お疲れ様でした。」
は視線を前に戻すと、さっさと五条を置いて歩き出した。
「あ、さん。」
伊地知と新田が廊下でなにやら話している。
は少し早歩きで2人のところに向かった。
「ちゃんもう上がりよね?」
「はい。新田さんも?」
「そうなの、だから一緒に飲み行かない?」
「え、いいんですか?行きたいです。」
「…おい。」
が二つ返事で了承すると、後ろの五条がの後頭部をコツンと小突いた。
仕事関係の人といかないとあれだけ断っていたが、伊地知と新田からの誘いに二つ返事で了承したからだ。
「あ、五条さんもいかがっすか?補助監督ばっかでつまんないっすかね?」
「いいねー、楽しそうじゃん。行っちゃおっかなー。」
五条はの肩に手を回し、の様子をうかがった。
は特に表情を変える事はなかった。気にもしていないようだ。
なんとなくそれにむっとした五条は、最初は遠慮しようとしたが、行くと返事をしたのだった。