第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
はふわふわとした頭で目を覚ました。
知らない天井だ。
白いシーツに白い布団。
「…んん……」
目を擦り、少し冷える身体に布団に潜り直した。
「可愛い。」
上から声がして、再びは目を開けた。
「……っ。」
の横に知らない男性が横になっている。
にこにこと笑い、肘をつきを見下ろしていた。
「だ、だれっ。」
「え。」
ショックを受けている男性に、は瞬きを繰り返し、上半身を起こした。
キャミ一枚で中のブラジャーがない。
下はショーツだけ。
「ひどいな。いつも会ってるのに。」
「…ご、五条…さん?」
は目隠しを取った状態の五条を見るのが初めてだった。
六眼持ちだとは知ってはいたが、帳の外でいつも待機している補助監督のは、その中を見る機会などなかった。
いつもは上にぴんぴんと上がっている髪の毛はさらりと落ち、澄んだ美しい六眼は、吸い込まれるようだった。
「惚れた?」
「いえ…そんなことないですが…えっと…ここは?」
は布団を手繰り寄せ自分の胸を隠した。
五条は上半身裸だし、状況的にそういうことだろうと、は昨日の記憶を思い出そうとしていた。
「飲み過ぎたちゃんを家に送ろうと思ったんだけど、ちゃうどいいからお持ち帰りしちゃった。」
は、その言葉に顔が一気に熱くなるのがわかった。
「…っていうのは嘘なんだけどーって…?」
「み、みないでください…」
は両手で自分の顔を隠した。