第2章 上司がウザいです 五条×補助監督 (R18)
補助監の控え室ではタブレット片手に仕事をしていた。
「お疲れ様です。」
伊地知が入ってきて、みんなに挨拶をしていたのでもすかさず挨拶を返した。
仕事ができる伊地知はの憧れだった。
「伊地知さん、お疲れ様です。」
「さん、どうです?そろそろ半年、慣れましたか?」
「はい。みなさんよくしてくださるので。」
横の席に座り報告書を書き始めた伊地知に、はすかさずコーヒーを淹れた。
何人もの専属をもつ伊地知は報告書もたくさんある。
一方は、まだ専属の呪術師はいない。
伊地知たちのサポートや、手が空いてない補助監督の代わりに動いたりしていた。
「どうぞ。ブラックでよかったですか?」
「はい、すみません。いただきます。」
下っ端のにも丁寧な伊地知は後輩に慕われていた。
「僕はカフェオレがいいな。」
いつの間にかの席に座っている五条には驚きはしたものの、一呼吸おいてすぐコーヒーを淹れにいった。
「五条さん、いかがしました?何か不備でも?」
伊地知が五条に話しかけているのを、はコーヒーを淹れながら聞いていた。
「いや、別にー。」
の椅子に座り、背もたれを目一杯倒しだらけている。
「今日はさんと任務でしたね。」
「うん。よく動いてくれたよ。デートもしてくれた。」
「デート…ですか。」
「帳の強度も申し分ないし、テキパキしてるしいいんじゃない?ただ固いね。」
デートだとか付き合って、などと言ってはいてもちゃんと見ていたことには嬉しくなった。
「彼女のいいところですよ。」
「まぁね。」
は少し照れながらよ顔には出さず、コーヒーを五条の前に置いた。
それを口にして五条は眉を寄せた。
「砂糖、あと二杯。」
「え?は、はい。」
「僕の好み覚えてね。」
「わかりました。」
厳しい言い方にはとっさに返事をしたが、そんなに彼にコーヒーを入れることがこれから先あるのだろうかと、内心思った。