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短編集【呪術廻戦】

第1章 私の恋 夏油傑 (出会い編)


毎日空いた時間になると本を読んだ。
おすすめされた本や資料。

今の私には知りたかった知識が沢山で、没頭して読みまくっていた。



「…血…うーん…」


ノートに不明な点を箇条書きにしながら、読んでいると、ころんと袋に入った飴玉を置かれた。


「お疲れ様。」
「硝子先輩。」


私の本をチラッとみて、硝子先輩が笑った。

「夏油が後輩できたって喜んでたよ。」
「ホントですか?」

嬉しいなーと私はペンを回した。
呪霊操術の人に“後輩”って言われるとニヤニヤが止まらない。
私の術式が似てるから言ってくれてるんだろう。



「学校生活慣れてきたころだし、みんなの顔と名前も覚えたでしょ。」
「はい。」
「うちら、新入生歓迎会しようと思ってるの。」
「え!?していただけるんですか?」
「うん。まぁ、誰かの部屋で食べたり飲んだりして、遊ぶだけだけどねー。」

頭の中に想像していた高校生ライフが浮かび上がった。

寮生活の誰かの部屋に集まってどんちゃん騒ぎ。
トランプしたり、ゲームしたり、夜中に外に出てみたり。
罰ゲームあり、涙と感動ありの高校生!

私はキラキラと目を輝かせた。

「嬉しいっ!」
「よかった。じゃあ、夜食堂に来てねー。七海と灰原にも声かけてくれる?」
「わかりました!」


手をひらひらと振って出ていった硝子さんを見送ると、私は急いで本をまとめ片付けた。


放課後はななみんもゆうもきっと2人でトレーニングをしてるはずだ。


私は重いカバンを肩にかけ、トレーニング室へと駆け出した。


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