第5章 ウザい上司 五条×補助監督(R18)
「お疲れ様でした。虎杖術師。」
「結構量いたーー!疲れたー!」
虎杖に水を渡しつつ、は車の後部座席のドアを開けた。
「でも流石でしたね。」
「ごめん。結構時間かかった。」
虎杖が席で落ち着いたのを確認しては車を発進させた。
虎杖はどこか申し訳なさそうにしていた。
「いえ、報告より量が増えていたので。もっとしっかり調査するべきでした。」
それは窓やたち補助監督たちの責任だ。
「じゃあ、急いで帰ろう!」
「はい。飛ばしちゃいますね。」
と、はアクセルを踏み込み、高速へと向かった。
「食事はどうしますか?」
そろそろ東京のインターから降りるところだ。
は虎杖に聞いた。
「んー、もう遅いしコンビニでいいかな。」
「じゃあ、帰り寄りますね。」
「ありがとー!」
もう11時近い。
は高専近くのコンビニ寄ると、虎杖の後ろから自分も降りてデザート売り場に向かった。
(ショートケーキ…ないなー。うーん。あと一時間…いないかもだし。明日ちゃんと買った方が…)
「せんせーは、チョコケーキも好きだよ。」
「…っ!いたどっ…!!」
真後ろに立って虎杖はの手元を見て言った。
「確かにイチゴのイメージあるよなー。でもケーキ全般好きだよ。」
「な!…えっ!?」
「え?先生に渡すんじゃないん?てっきりそうだと思ったんだけど。」
「いやっ!!こんな時間ですし!」
とか言いながらも、は二つ入ったチョコケーキを手元に持って首を振った。
「先生の彼女かと思ってた。違うん?」
「……。」
嘘を言うつもりもないが、プライベートなことを話すつもりもなかったは、何も言えず口をぱくぱくさせた。
「あ、ごめん。秘密だった?なんか先生さんが任務で担当の時いつもよりうきうきしてたから、さんのこと好きなんだと思ってた。」
10代の子供に悟られる先生がどこにいるんだ。と、は五条を叱りたくなった。