第5章 ウザい上司 五条×補助監督(R18)
はむっと唇で挟むように、の唇の感触を楽しむ五条は、ぎゅっと目を閉じるに微笑んだ。
まだまだ慣れないが可愛くて仕方ない。
の頬に手を添え、壊れ物を扱うように優しく触れる五条。
そんな五条には、そっと瞼を開けた。
そして、再びキスしやすいよう顎をあげ、うっすらと口を開け待った。
五条はその誘いに乗るように、角度をつけに深く口付けた。
「ん……んっ……」
ちゅっと音を立てて何度も口付ける。
ぼーっとする頭で、はそっと五条の背中に手を回した。
そして、やっと気付いた。
いまは仕事中だったことを。
「んっ!!…っぷはっ!」
「ん。終わり?」
「軽くって言ったのに!」
「いや、そっちから誘ったじゃん。」
確かに優しくされ、は五条からのキスを受け入れた。
もっとして欲しいとも思ったが、は真っ赤になって首を振った。
「さ…!誘ってませんっ!さっさと仕事戻ってくださいっ!」
「えー。まだ少ししかしてない。」
「することがそもそもおかしいんです。離れてください。」
は、一気に仕事モードの表情になり、五条の胸を押すと自分のパソコンに手を伸ばした。
そんなを見て、五条は鼻から静かにため息を吐いた。
「ま、今日はこれで我慢するか。」
「…。」
五条のその言葉には安堵した。
「うーん、でももう一回!」
の表情を見て五条は、にぱっと笑い手を伸ばしたが、は顔と顔の間にファイルを入れて、それを阻止した。
真面目なは、これ以上事務作業を中断するのが我慢ならなかった。
「いい加減にしてください。さすがに怒りますよ。」
「怒ってるのも好きー。いいよ、怒っても。」
「……1ヶ月!」
「ん?」
「1ヶ月ここにくるの禁止です!仕事以外で補助監督の事務室来ないでください!」
「……!!!」
まさかの怒り方に五条は口を開け、ショックを受けていた。