第5章 ウザい上司 五条×補助監督(R18)
「それは急ぎの仕事?」
「はい。」
明日同行する任務について書類をわかりやすくまとめる仕事だ。
は真後ろにいる五条を無視して、パソコンを開いた。
「休み…いつ?」
「…っ、五条さんっ!」
そっと五条の唇がのうなじを這い始め、は身を捩った。
「ね、いつ?」
「…っ。」
耳元で喋られ、は身を固くして、自分の首元を手で覆った。
「まだ当分先ですっ!離れてください!」
キッと睨みつけると、にまにま笑う五条。
いまだ離れない五条に、は仕事を再開できないでいた。
また後ろから首にキスでもされたら、たまったもんじゃない。
「ちょっとだけ。」
「だめです。仕事中です。そろそろ教室戻ってください。」
「今日だけ。」
「しつこいですよ。」
「キスちょこっとしたら、帰るから。…ね?」
椅子に座るに、後ろからぐっと迫る五条には目を合わせず自分は首や耳を手で覆った。
「だめです。」
「ーー」
しつこく懇願する五条は、どうしてもに甘えたかった。
しかしは、仕事中だからと頑なにそれを断った。
「……五条さん。いつもちょっとで終わらないじゃないですか。」
目を合わせようともせず、はぽそっとそう言った。
「ムラッとする。、可愛い。」
「五条さんっ!」
机に両手をつき、座っているにぐっと迫る五条に、は両手で必死に追い返そうとした。
「学校の後、すぐ任務いくからさ。もう会えるの今だけなの。」
「……。」
そんなことはいつもそうじゃないかと、は思った。
会えない日の方が多い。
「だから、今キスしたい。」
「でも…仕事……」
だんだんとの心も揺れていた。
そんなに気付いたのか、にやっと笑った五条はの手を掴み、首元に再び唇を寄せた。