第5章 ウザい上司 五条×補助監督(R18)
「邪魔です。仕事いってください。」
補助監督が使うパソコンと机がある部屋で、五条はいつものようにに強く言われていた。
そんなことはまったく気にしていない様子の五条は、けらけらと笑いながら空いている椅子に座りに手を伸ばした。
の頬に触れるまえに、にペシっとはたかれた五条の手は、に触れることなく戻された。
「一年生たち、待ってますよ。きっと。」
「今テスト中。あと20分ある。」
は術師たちから提出された報告書をまとめながら、横の椅子にいる五条をにらみつけた。
「監督してあげてください。」
「だいじょーぶっしょ。」
まったく移動する気のない五条にはため息をついた。
「そんなことより、が足りないんだけど。」
「……必要ないです。」
ギッと音がして、五条が立ち上がった。
はまずい。と身構えた。
そして扉と周りを見渡した。
「誰もいないよ。安心して。」
「…っ。」
誰かに見られでもしたらと、心配したの考えがわかった五条は笑いながら言った。
が報告書をまとめ、ファイルにしまったのを確認した五条はの後ろに立って、手を机に置いた。
「五条さん…だめですよ。」
「えー?でもずっとじゃん。」
「仕事中です。」
「終わったでしょ?」
「まだ他の仕事ありますから。」
報告書まとめるだけじゃない。これから術師が行く任務の調査とスケジュール管理、移動の手配、その他諸々たくさん仕事はあるのだ。
は机の端に置いてあるノートパソコンに手を伸ばした。