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短編集【呪術廻戦】

第1章 私の恋 夏油傑 (出会い編)


この人、めちゃくちゃ強い。

さすが特級だけある。

「というか…4級の私に…酷い。」


肩を息をしながら、私はぼやいた。

「え?オマエ4級?」

大きな攻撃を避けてはいるが、地味に小さいのが当たって、痛くて仕方なかった。

「そー…ですっよ!」

地面に手をついて、足で顎を蹴り上げようとしたが、それもひょいっと避けられた。

私はもうボロボロだけど、私の攻撃はことごとく当たらずいまだ白髪男は飄々としていた。
体力も私よりすごいし、勝てる要素がない。

「も、限界です。参りました。」

はぁはぁと、息をしつつ、私は両手をあげた。


「なんだよ。」

私相手には手応えもなかったのかつまらなそうにしている。


「悟相手にすごいと思うよ。さん。」

横から夏油先輩がきて褒めてくれた。

その向こうではすでに倒れているななみんとゆう。
夏油先輩にやられたのであろう。

夏油先輩は一級と聞いた。

まだ学生なのに…すごい。



2人とも制服が汚れた感じも疲れてる感じもない。


これは合同というより、2人による私たちへのお稽古だ。

先生からの“しごいてもらってね”という声が聞こえてきそうだ。


「はぁ…ふぅ。」

息を整え、私は水を飲み干した。


「オマエさ。」

水道で顔をあらっていると、後ろから白髪男が話しかけてきた。

「はい?」
「利き手右だろ?」
「はい。」
「相手の左からの攻撃に対応できてない。あと空手の動きはいんだけどさ、大振りすぎる。オマエスピードあるからそれを活かした方がいい。」


「……。」


私は口を開けて、タオルを落とした。



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