第3章 お願い先生っ! 五条×生徒
「公表するってからには、多分を観察しにくる奴等がきっといる。たぶんしばらくウザいと思うけど、僕の嫁らしく毅然とした態度で、自信持って過ごしてね♡」
「へっ!?えっ!?観察っ!?」
ーーー…って言うか嫁っ!嫁っ!?
先生にすごいこと言われて、私は何故朝から家の人が私の見た目を綺麗にしにきたのかやっと理解した。
五条悟の正妻を品定めにくる人がいるからだ。
「それと、しばらくは異性と二人きりもやめた方がいい。いちゃもんつけてくるやつもいるから。」
五条先生は憂太くんに視線を向けた。
といっても先生は目隠しをしているので、そんな風に見えただけなのだけれど。
「あー、だから憂太にダメって言ったのか。」
「そ。変なやつ多いから、と僕とを結婚させないよう仕向けてくるやつもいる。だから、の卒業まで僕の結婚相手のことは黙ってたんだけどね。そうも言ってられなくなってね。」
真希ちゃんは呆れたようにため息をついて、私と五条先生を見比べた。
「家のためとは言え、結構な歳の差で大変だなお前らも。呪術師少ないとこうなるのも仕方ないのかもな。」
「……まぁね。」
五条先生は少し間を開け、笑って返事をした。
“家のため”
その通りだ。先生だって、家のための結婚だ。
わかってる。
でも…
「私はちゃんと昔から五条悟さんが好きだから…平気だよ?」
私は好き。ずっと前から。
でも先生は違う。
この前は二人きりだったから、そんな雰囲気になりかけただけ。
私が小さな声でそういうと、真希ちゃんは驚いて少し顔を赤らめた。
「よく、そんな恥ずかしげもなく言えるな。」
「が嫌がってないのが救いだよ。ということで、悪いけど、なるべくとみんなで一緒に行動してもらえる?」
先生がいうと、みんなが頷いてくれた。
「ごめんね…みんな。」
「は、とりあえずさっきも言ったけど毅然とした態度で、人を寄せ付けない雰囲気だすこと。」
「無理だろ、には。」
「こんぶ…」
「はは…」
先生が私の頭に手をやり言うと、真希ちゃんも棘くんも憂太くんまでも首を振って無理無理と言うのだった。