第7章 次々と
ゲーム内の朝が来て、俺は颯爽とベットを壊して回収する。
それから村にある干し草の俵も回収し、木材も少々入手してから、アイアンゴーレムを倒した。
「追い鉄ってことで」
そしてようやくクリーパーちゃんの元に戻ると、特に変化のない景色があって俺は安堵した。
「そういえば、クリーパーちゃんって飯いるのか?」
試しに、村から取ってきた干し草の俵からパンをクラフトして一つ渡してみる。クリーパーちゃんは持っていたものをツルハシからパンに持ち替え、すぐにムシャムシャと食べた。
「美味しい! たいたい、美味しいよ!」
ぴょんぴょんと跳ねるクリーパーちゃん。俺は頷いた。
「喜んでいて何より! 何個か渡そうか……」
と俺が更にパンを渡そうとした時だった。
「ヴォオオオ……!」
聞き慣れた声。俺は咄嗟に斧を持って振り返った。やはり、ゾンビが湧いてこちらに向かってきている。俺はゾンビを一発お見舞いしたが、構わずクリーパーちゃんの方に向かってる!
「えっ、クリーパーちゃん逃げて?!」
どうやらゾンビのタゲはクリーパーちゃんらしい。だがクリーパーちゃんは動かない。
「そうだった! 待てさせてるから動かないんだ!」
俺は焦りながらもゾンビを倒すが、敵MOBはまだまだいる。しかも全員クリーパーちゃんを狙っている……!