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鈴をつけたクリーパーちゃんとエンドラ討伐

第3章 鬼畜orチート?


「ねぇ、たいたい! エンドラ討伐って、まず何からしたらいいの?」
 ゲームを再開すると、早速鈴を首からぶら下げる女の子が話し出す。こんなに可愛い女の子だけど、中身はクリーパーって何が起こるのか予想つかなくて怖過ぎる。
「えっとですね……まず村に行きましょう」と言ってすぐに俺はマズイと直感した。「あ、ちょっと待って! 君はそこで待っ……」
「はーい!」
 俺のストップを聞かずにクリーパーちゃんは走り出した。案の定、村人の家にぶつかってドカン! だ。
「だから待ってって言ったでしょ!」
 と俺が声を上げると、クリーパーちゃんは俯きながら戻ってきた。
「ごめんなさい、たいたい……」
 うっ、反応がリアルだ。女の子に謝られて許さない男がどこにいると?
「謝るなら許しましょう」
 と言うと、クリーパーちゃんはわーいと飛び跳ねて喜んだ。感情の起伏が激しいが、まぁ気にしないで置こう。
 そんなことより、俺はそこらに散らかるブロックを拾った。さっきクリーパーちゃんの爆発で崩れた村人の家と地面のブロックだ。
「ツールとか持てる?」
 気持ちを切り替え、俺はクラフト画面で一通りのツールを作った。一本は余分に作って、ツルハシで目の前の丸石を壊して見せた。
「こう壊すんだよ? 分かる?」
 と話している間も、クリーパーちゃんは飛び跳ねたりそこらを歩き回ったりと聞いているのかどうか分からない。ていうかこれ、中身はなんかのMOBなんだよね……?
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