• テキストサイズ

鈴をつけたクリーパーちゃんとエンドラ討伐

第12章 敵寄せの鈴


「たいたい、外からなんか聞こえるよ?」
 そろそろブレイズを狩りに行こうとした時、クリーパーちゃんがそんなことを言った。え、と壁に寄って耳を澄ますと、聞いたことのある音が聞こえてきた。
「ブレイズだ!」
 クリーパーちゃんの鈴の音は壁越しでも効果があるのか。分からないが、俺は音を頼りにブロックを壊してそのブレイズを目視した。
「これ倒すの? 任せて!」
 俺の有無も聞かずに走り出したクリーパーちゃんは、ブレイズに向かって斧を振り上げた。よく見なくても知ってた! 下はマグマの海だ!
「待って! まだ倒さないで……!」
 と俺が言い切らない内に、クリーパーちゃんはあっという間にブレイズを倒し切ってしまった。ドロップしたブレイズロッドはマグマの海へ真っ逆さまに落ちていく。足場を作る余裕もなかった。
「なんか、たいたいっていっつも待って待ってって言ってるよね〜」
「そりゃそうよ……」
 なんの気も留めていないクリーパーちゃんに、俺はロッドについて説明した。俺たちは今からブレイズを倒すこと、そのブレイズから出てくるロッドを集めること。話している間、クリーパーちゃんは真剣そうに何度もうんうんと頷いていたから、理解してくれたんだと思う。
「よし、分かったなら行こう」
「はーい」
 説明し終えて、ブレイズのスポーンブロックのあるところへ行こうとしたのだが、クリーパーちゃんのおかげでその必要がないとすぐに気づくことになる。
「たいたい! あのブレイズってやつ、また来たよ!」
 敵寄せの鈴も、悪くない気がした。
/ 35ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp