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鈴をつけたクリーパーちゃんとエンドラ討伐

第9章 爆発


 ドガン! パリンッ!
 それは一瞬の出来事だった。
 俺がネザーの世界をよく見ない内に、二つのことが起きたらしい。
 視界がはっきりしてきて見えてきたのは抉れたネザーの大地。ちらほらと火が燃えていることから、多分クリーパーちゃんが爆発したんだと仮定した。
 振り向くと「パリンッ」の音の正体、ネザーゲートが閉じている。チャッカマンを持っているのですぐ点けることは可能だが、問題なのはクリーパーちゃんがなんで爆発したかだ。
「クリーパーちゃん?」
 俺が呼びかけると、緑色のパーカーを着た女の子がテクテクと歩いて出てきた。
「はーい!」
 相変わらず元気そうだ。俺にも半分くらい分けて欲しい。ってそんなことより。
「クリーパーちゃん、なんで爆発したの?」
 俺はクリーパーちゃんに訊いてみるが、答えてくるようなMOBではない。目がくりくりして可愛いだけだ。まぁ可愛いのはいいんだけど。
 とりあえず俺は、ネザーゲートに火を点けてもう一度開通させる。現世のネザーゲートは少しズレたが問題はない。もう一度ネザーに戻ると、今度はその場でオロオロしているクリーパーちゃんが見えて肝が冷えた。
「わー、たいたい、助けて!」
 クリーパーちゃんは走り回りながら、大量のゾンピグに追われていたのだ。この数秒で何があったの?!
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