第7章 それからというもの
「俺に責任を押し付けるな」
「でも事実じゃねぇか!! これはバージルの遺伝!! もしくはバージルの呪い!!」
「貴様……」
バージルは静かに刀を構え直し、ダンテは慌てて手を振る。
「お、おい待てって! 赤ん坊の前で暴力はよくねぇだろ!」
「ならば黙っていろ」
「いや、無理だわ!! こんな面白ぇもん見せられて黙ってられるか!!」
「……愚か者め」
バージルはもう一度、閻魔刀の鞘を振り上げた。
「ちょっ、マジで待て!! バージル!!」
──こうして、ネロのおむつ替えを巡る戦いは、ダンテの惨敗に終わったのだった。