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【DMCバージル夢】貴方と生きる【第二章開始】

第7章 それからというもの


 昼下がりのフォルトゥナ。

 ダンテは腕を組みながらソファに座り、にやりと笑う。

 「さて、今日は甥っ子の世話を手伝ってやるぜ!」
 「へぇ、アンタが? 物好きね」
 「たまにはな。で、何をすればいい?」
 「じゃあ……ちょうどいいわ。ネロのオムツ替え、やってみる?」
 「……オムツ?」

 ダンテの表情が一瞬だけ曇った。

 「そう、オムツ。ネロはまだ赤ん坊だからね。世話をするなら、避けては通れないわよ?」
 「お、おう……まぁ、やってやるよ」

 気合を入れて挑戦するダンテ。

 その横で、バージルは無言で遠巻きに様子を見ていた。

 (……関わらん)

 まるで戦場を観察するかのような冷静さで、決して巻き込まれないようにしている。

 ──だが、その思惑はすぐに崩れることになる。

 ビアンカの指導のもと、ダンテは慎重にオムツを開き、新しいものを準備した。

 「ふむふむ……意外と簡単じゃねぇか?」

 だが、その瞬間だった。

 「っ!? うわっ!!?」

 ネロが突然、勢いよくおしっこを放った。

 そして見事にダンテの腕に命中。

 「おいおいおい!! ちょっと待て!! こいつ、絶対狙っただろ!?」

 ビアンカは吹き出しそうになりながら、「だから言ったじゃない、油断禁物だって」と肩をすくめる。

 そんな中、バージルは相変わらず腕を組み、無言で眺めていた。そして突然、

 「うーん、これはバージルの遺伝だな!」

 ダンテが突如、指をバージルに向けて叫ぶ。

 「……は?」
 「こいつ絶対狙ったぜ!? 戦闘センスがもう出来上がってる! これは間違いなくバージル譲りだ!」
 「くだらんことを言うな」

 バージルの目が一瞬で鋭くなる。
 ビアンカが吹き出しそうになるのを堪えていると、ダンテ「でもさ、冷静に考えてみろよ?」と続ける。

 「ネロもお前と同じで本能的にそうしてんじゃねぇの?」
 「……貴様は黙っていろ」
 「いやいや、これもう確定だろ! バージルの血ってすげぇなぁ!!」

 その瞬間、閻魔刀の鞘がダンテの後頭部に直撃した。

 「いってぇ!! 何すんだバージル!!」
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