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【DMCバージル夢】貴方と生きる【第二章開始】

第4章 ダンテ、顔を出す



 その言葉に、バージルの目が細められた。

 「あの人、悪魔絡みのことだとすぐ顔出すじゃん? アタシも昔は情報屋だったし、何度か仕事で関わったことがあったのよ」
 「…………」
 「で、まあ……なんというか、その……」
 「……」
 「……数年前から、ちょくちょく情報交換してた、っていうか……?」

 バージルの顔が、さらに険しくなる。

 「貴様、俺と組む前から、ダンテとも繋がっていたというのか?」
 「まあ、うん」
 「…………」
 「……あの、でも! ちょっと待って! 別にアンタを売ったとか、そういうんじゃないから!」
 「……」
 「ただ、ネロのことがあってからは、さすがに連絡も取ってなかったし……でも、アンタがこっちに住み着いたってわかったときに、『もしかしてお兄さんのこと、心配してるかも?』って思って……それで、軽く教えてあげただけ!」

 バージルは鋭い視線を向けたまま、鼻を鳴らす。

 「……やってくれたな」
 「ごめんなさい」
 「ダンテの干渉が増えるのは面倒だ」
 「でも、ほら、ネロの叔父さんとしては……」
 「余計なことをするな」

 バージルはそれだけ言い捨て、踵を返す。
 ビアンカは小さくため息をつきながら、心の中で反省するのだった。
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