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【DMCバージル夢】貴方と生きる【第二章開始】

第4章 ダンテ、顔を出す


 ダンテはしばらくネロを覗き込みながら、「いやぁ、兄貴がパパかぁ~」と何度も面白がるように繰り返し、バージルの怒気が限界に達する寸前まで遊び尽くした。

 「そんじゃ、これからもちょこちょこ顔出すからよ!」

 楽しげに手を振り、ドアの向こうへ消えていくダンテ。バージルは眉をひそめたまま、その背中を見送る。

 ──いずれにせよ、厄介な存在を招き入れてしまった。

 ダンテの足音が完全に遠のくのを確認すると、バージルはゆっくりとビアンカへ視線を向けた。

 「……ビアンカ」

 その低い声に、ビアンカは「ひっ」と小さく肩を震わせた。

 「な、なに?」

 バージルは片腕を組み、反対の手で閻魔刀の柄を軽く指で弾くようにしながら静かに言う。

 「貴様、いつからダンテと繋がっていた?」
 「……え?」
 「俺と暮らし始めてから、奴の姿を見たことはないはずだ」

 ビアンカは一瞬目を泳がせた。

 「あ、あー……そ、それは、その……」
 「……」
 「うしろめたいことは、なにも!」
 「ならば、何故奴が俺の居場所を知り得た?」

 ビアンカは、バージルの刺すような視線に耐えきれず、そろそろと目をそらした。

 「……」
 「……貴様か」

 沈黙を挟んで放たれた言葉に、ビアンカはびくりと肩を揺らす。

 「え、えーっと……」
 「貴様がダンテと繋がっていたのは、いつからだ?」
 「え、えーっと……その……」

 バージルは組んでいた腕を解き、ゆっくりとビアンカへと歩を進める。

 「俺と暮らし始めた後、ダンテの姿を見たことはないはずだ。ならば──」

 ビアンカは一歩、無意識に後ずさる。

 「そ、そもそも……知り合ったのは、アンタよりも前だから……」
 「……何?」
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