第28章 ドギマギな初日。
「消毒、消毒っと」
どこにしまってあるんだろ?
「あれ?何かさがしもの?」
突然後ろから声をかけられてドキッとした
驚いたのもあったけど、その声の主に私の胸は一層強く飛び跳ねた
「孝支先輩」
菅原「指切ったのか?」
「はい・・・」
菅原「消毒してやるからこっち来るべ」
何か前にも似たような事が・・・
菅原「は意外におっちょこちょいだよなー」
「・・・否定はできませんけど・・・」
菅原「俺らと違って女の子なんだから気を付けろよー」^^
「・・・・はぃ・・・」
女の子だと言ってくれる先輩の声
怪我した指先に触れる先輩の手
私の座ってる高さに合わせてしゃがみこんだ先輩は、私より少し低く
先輩の顔が少し近い
ヤバイ
私はこの人がたまらなくスキだ・・・・・
「こ、こっ、孝支先輩!」
菅原「ん?」
「先輩は・・・・す、すすすすすっ」
菅原「すす??ほら、できたぞ」
「へ?あ!ありがとうございます!!!!」
菅原「俺も飯作るの手伝ってやりたいけど、今から大地とミーティングなんだ」
「あ、すみません!ミーティングなのに消毒してもらっちゃって」
菅原「こんぐらい全然大丈夫だよ、包丁使うのきをつけろよ?」
「はい」
菅原「じゃあまた後でな」
「あっ、先輩っ・・・・あの・・・」
菅原「ん?どーしたんだよ」
「あ、えと、ご飯!できたら呼びに行きますね!」
菅原「うん、頼む」
先輩は行ってしまった
孝支先輩は好きな人居ますか?
やっぱり清水先輩が好きですか?
私じゃ恋愛対象にならないですか?
私を選んでは・・・・もらえませんか?