第28章 ドギマギな初日。
★★
私達は合宿所の中をはしゃぎながら見て回った。
そして今は清水先輩と食堂の調理場に2人
西谷「潔子さん!!包丁なんて持ったら危ないです!!俺が持ちますからっ!!潔子さんは指示だけして下さい!」
清水「いや大丈夫だから」
田中「ダメです潔子さん!あなたにもしものことがあれば俺は......」
のはずなのに
「いや、どんだけ心配症なんすか!!」
西谷「バカヤロー!!潔子さんがお怪我でもされたらどうすんだ!」
田中「そうだぞ!俺達はいくら怪我しようと構うわねぇ!けど潔子さんはな!潔子さんわなぁ!!」
「あ、もう大丈夫です。」
清水「ちゃん、これお願いできる?」
「はい!大丈夫です!」
清水先輩は本当に愛されてる
とくにこの二人には....
少しだけ羨ましい
でも仕方ない
そもそもの作りがまったくちがうのだから
清水先輩を好きなのなんてきっとこの二人いがいにもたくさんいて、もしかしたら.....
今まで全く考えなかったわけじゃない
二人が話している度に何度だって頭の中でチラついていた
もしかしたら孝支先輩も......
「ィタッ!」
清水「ちゃん大丈夫!?」
「あっ、ちょっと切っただけなんで大丈夫です!!」
西谷「お前本当ドジだな」
田中「うおぉ!血!潔子さんじゃなくてよか......じゃなくて大丈夫か!?」
この二人は本当に清水先輩のことしか考えてない
私の存在意義って.....
はっ!またネガティブになってる
「こんなの舐めときゃ治りますよね!でもちょっとだけ消毒してきます!皆のご飯に入っちゃうといけませんからねっ!!」
清水「二人とも付いてってあげて」
「あぁ!大丈夫です!大丈夫です!これくらい一人で行けますから」
私のことなんて....誰が心配してくれよう