第26章 合宿に向けて。
★★
「んんっ・・・・・」
あれ・・・・?
目を開けると、見たことのない天井・・・・
「ここ・・・どこ?」
及川「やっと目ぇ覚めたね」
「えっ?及川さん・・・?」
そういえば私、及川さんと猛君たちとバレーしてて気分悪くなって・・・
及川「キミ、途中で倒れたんだよ。覚えてる?」
「途中で・・・・」
及川「そう」
「ごめんなさいっ!!迷惑かけちゃって!!本当にスイマセンっ!!」
及川「元気になったみたいだね」
「あっ、はい・・・」
「あら、目覚めたの?」
私と及川さんが話していると、少し年配の女の人がやってきた
「あなた、軽い貧血だったのよ?でももう大丈夫そうね!帰り親御さんに迎えに来てもらう?」
「あ、いえ大丈夫です。一人で帰れます」
「でも・・・・」
及川「俺が送って行きます」^^
「あらそう?及川君に送ってもらうなら心配ないわね!じゃあお願い」
「いや私は一人で・・・」
「貴方が倒れた時、及川君が抱き上げてここまで連れてきてくれたのよ?後でちゃんとお礼伝えておきなさい^^」
「はぁ・・・」
及川さんが私をここまで運んでくれたんだ・・・
「私ももうちょっと若かったらねぇ・・・」
「あっ、ありがとうございました!」
「今日は帰ってゆっくり休むのよ」
「はい」
きっとこの人が私の面倒を見ていてくれたんだろう
皆に・・・迷惑かけちゃったな・・・・
及川「立てる?」
及川さんはベッドから起き上がった私に手を差し出した
「もう大丈夫ですよ」
及川「せっかく手出したんだからそこは遠慮しないでくれる」
―グイッ―
「わっ」
及川「えっ!?」
及川さんが私の手を引いてくれた
でもその力が強すぎて、私はふらついて及川さんの胸に飛び込んでいってしまった
「ごっ!ごめんなさいっ」
及川「ごめん、強すぎた。大丈夫?」
「大丈夫・・・・」
及川「そう・・・・」
・・・・・・。
気まずい・・・・。