第26章 合宿に向けて。
★★
「徹!今度は僕にも教えて!!」
「私もっ!!」
「僕も僕も!!」
及川「ちょっとお前ら、皆で一気に喋んじゃないの!」
気づけば及川さんの周りにはたくさんの子供達がバレーを教わるために集まっていた
私は一人、皆から離れた所でそれを見守る
「はぁ・・・・」
やっぱり無理するんじゃなかった・・・
運動しすぎたせいか、少し気分が悪い
明日から合宿なのに・・・・
及川「ちょっと休憩~!!」
合宿の事を考えながら休んでると、及川さんも休憩をしにこちらにやってきた
「お疲れ様です」
及川「さすがマネージャー!気だけはきくね」
「・・・・まぁ」
及川さんにドリンクを渡す
いつもならもっと言い返せるはずなんだけど・・・
体調が悪いせいで、言い返す気にもなれない
及川「ねぇ・・・・大丈夫?」
「・・・・え?」
及川「顔色凄い悪いけど」
「あぁ・・・大丈夫です。少し休んでれば・・・・」
あれ?・・・・ヤバイな
何だか少しフラフラしてきたかも
視界にうつる及川さんの姿が歪む
及川「えっ!?」
「ごめんなさい・・・・」
及川「っっっ!!?」
最後に聞こえたのは及川さんが私の名前を呼ぶ声だった
そして私はそのまま・・・・
気を失った