第21章 帰って来た守護神。
西谷「ほらっ、着いたぞ」
そう言って私の体を下ろす
「あ、すみません・・・」
やっと解放された・・・・
私の体は緊張で少し汗ばんでいた
先輩が連れて来てくれたのは、保健室・・・・・ではなく外の手洗い場
西谷先輩らしい・・・・のかもしれない
西谷「しっかし豪快にこけたなお前っ!!」わははは!
「・・・・・笑いすぎです・・・・」
恥ずかしい。
西谷「わりーわりー!ほら、足と腕!洗ってやるから貸せ」
「それぐらい自分でできますよ西谷先輩・・・」
西谷(ピク!「先輩・・・?」
「?西谷先輩・・・・」
西谷(ギャーン!「そうか・・・俺・・・先輩だもんな!よし、俺がしっかり洗ってやる!”先輩”だからな!後でガリガリ君も奢ってやる!”先輩”だからなっ!!」
「はぁ・・・・」
”先輩”と呼ばれたのがよっぽど嬉しかったらしく、彼はとても喜んで私の土まみれになった体をはらってくれて、意外にも優しく傷口を洗ってくれた
西谷「鼻血はもう止まったか?」
「何とか・・・ありがとうございました」
顔を軽く洗い、ハンカチでついていた血を拭った