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私のスキを貰って下さい。

第21章 帰って来た守護神。


★★



西谷先輩はさっきまで豪快に喋り笑っていたのに、あさひさんと呼ばれる人の話になった途端、急に怒り出した



田中「こらノヤ!!エースをそんな風に言うんじゃねえ!」

西谷「うるせえ!根性無しは根性無しだ!」



そう言って、西谷先輩は体育館から出ていこうとした



田中「待てってばノヤっさぁん」

西谷「前にも言った通り、旭さんが戻んないなら俺も戻んねぇ!!」


―バァン!!―



扉を閉める音が体育館に響く


烏野のエースかぁ・・・・いるんだ!(キラキラ)

西谷先輩がどうして旭先輩にあんな怒ってるのかとか全然わからないけど・・・

けど、皆が旭先輩の帰りを待ってるってのは十分伝ってきた

だから私は、戻らないと言った西谷先輩の後を追いかけた




「待って!ま、待ってくださーい!!」

西谷「ん?」


バタバタ バタバタ     ドテッン!!


「イタッ!!」

西谷「!?おい!大丈夫か・・・?」



私は又・・・何も無い所で豪快にこけてしまった



「アタタ・・・・大丈夫です・・・」

西谷「ほら掴まれ」



西谷先輩は手を差し伸べてくれた



「あ、すみません」

西谷(ギョッ!!「お前っ!!鼻血出てるぞっ!!」

「え、」



こけて顔を打ってしまった衝撃で、鼻からはポタポタと血が流れ落ちてきた



(ギャオッ!!)



咄嗟に鼻を手で覆い隠し、その場を去ろうとすると



西谷「早く上向け!」

「へ?」

西谷「早くしろ!」

「あ、はい!」




上を向くと、先輩は私より少し大きいだけなのに、私の体をふっと抱き上げて歩き出した



「いやあのっ!!大丈夫ですから!鼻血だけなんで歩けますっ!!」

西谷「うるせえ!!足も腕も擦りむいてんだろ!!」

「けど・・・・」



確かに、足も腕もジンジンする・・・・

だけど、いくらなんでも恥ずかしい

こんなに男の人と密着することなんてないし、何せ抱き上げられてるわけなのだから

私の体は直ぐに熱を持ち顔は沸騰寸前だ
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