第20章 私の知らない過去。
★★
孝支先輩はズルい。
いつも私をドキドキさせて、私ばっかりがドキドキしてる
孝支先輩は、私なんかじゃドキドキしてくれないかな
私は熱くなった頬を手で覆いながら、斜め前の方に座っている先輩の事を見つめた
先輩はなんだか楽しそうな顔をしてる
本当に元気になってる・・・
良かった。
菅原(ニッ^^)
(ドキッ!)
先輩は突然後ろを向いて、悪戯っ子のような笑顔を私に向けた
ほらまた!!
私じゃ、先輩をドキドキさせるのは無理かもしれないけど・・・
なかなか弱音も吐いてくれないかもしれないけど・・・
それでも私は
先輩の役に立ちたい
先輩の笑顔が見たい
先輩のそばにいたい
私の想いは募るばかり