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私のスキを貰って下さい。

第18章 大王様との再会。


「で?」

「え?」



愚痴をずっとこぼしてたのかと思ったら急に疑問を投げかけられた



「君はどうしたの?」

「あれ、そういえば・・・・」



なんだろう・・・

さっきまであんなに不安で不安で怖くて怖くてしかたなかったのに、この残念な人の愚痴を聞いていたら何だか気持ちが落ち着いていた



「君も泣いてたんでしょ?」

「!!何でわかるの!?」

「目、腫れてる」



そっか、昨日もいっぱい泣いたもんな

私は腫れてると言われた目を軽くこすった



「・・・私も試合に負けたの」

「へぇ・・・・それは残念だったね~」



彼は私と同じ言葉で返した

少し軽いノリで!

さすがに初めて会ったどこの誰かもわからない相手に、おじいちゃんが亡くなったとは言えなかった



「ねぇ」

「ん?」

「この事誰にも言っちゃダメだよ」

「大丈夫、私の友達は誰もあなたの事知らないし」

「それ言う事前提じゃん」

「ふふっ。大丈夫!言わないでおいてあげる」

「クソ生意気だね君」



そう言って彼は笑った

だから私も、悪戯な顔で笑った



「――――――っ!」



二人で笑い合ってると、遠くから声が聞こえた



「ーっ!」

「あ、ママだっ!!」



私の事探しに来てくれたんだ
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