第18章 大王様との再会。
「何だ、迷子だったの?」
「ちっ!違・・・わなくもないけど・・・」
迷子のつもりはなかったけど、確かにここがどこなのかはわからなかった
「んじゃ、俺も行くね~じゃあね、クソ生意気なおチビちゃん♪」
「ちょっと!チビは禁句なんだからねっ!!!」
私があげたハンカチをヒラヒラとさせながら
彼は背中を向けて歩いていった
ママ「ー!!何やってるの!急に居なくなって心配するじゃない!ほらっ!もうすぐお通夜始まっちゃうから行きましょう。ちゃんとおじいちゃん見送ってあげようね」
「・・・・うん。そうだね」
おじいちゃんはお空に逝っちゃうんだね・・・・
ちゃんと見送らなきゃ
私はママの手を握って、空を見上げながら帰った
その後、私は彼にハンカチをあげてしまった事を本気で後悔した
☆☆☆☆☆
これが私と及川さんが出会った時の話
もう3年も前なんだ・・・・
いや、すっかり忘れてたよ
よく私ってわかったなあの人!
え、でもそれって・・・・私が全然変わってないってことなんじゃ・・・・・・(ガガーン!)