第3章 Episode:3
『まーそのことは全力で拒否してどうにかするk』
「「「「ダメだ。」」」」
見事ナギーア以外の幹部全員の声が揃う。
『えぇ~、もう面倒くさいんだし良いじゃん。
私はこんなうるさい所抜け出して愚痴をエレンに聞いてもらいたいよ~』
4人全員がエレンに嫉妬心を抱いた。
そのころリヴァイ班拠点では
「えぇっ…なんかすごい悪寒した…。
待って、俺殺される?」
と向けられた感情に対し身震いし、誰からのものかと理解した後自分の運命を悟った。
「なんかいつも以上に面倒くさいって言ってるねナギ」
『最近ほんとそういう貴族様方のお相手で更に嫌いになっちゃってたからね~…。あー、思い出しただけで憂鬱…。』
思い出しただけで世界の終わりのような顔を浮かべるナギに心底同情した。
面倒だよね、お偉方の相手って…。
『会議いつだっけぇ~…』
「明後日だな。」
『うっは~2日後キツイ。
面倒くさい、ヤダ、全部投げ出したい、ダルい、キモい、寝たい、ストレス発散したい、リヴァイに甘えたい…。』
「オイオイ、自暴自棄かよ…
………………オイ待て、最後なんて言った。」
よほど信じられなかったのか少し目を見開いて聞き返してくる。
『ん~?リヴァイに甘えたいって言った。』
「お前誰だよ」
『巫山戯んなブッ飛ばすぞ。
正真正銘面倒臭モードの調査兵団兵士長ナギーア・ディティサルファちゃんですわよ』
ナギの面倒臭モードは極度のストレスによりスイッチがONになり、いつもとは全く違うナギになる。というもの。
それこそ最近はなっていなかったが、溜まりに溜まっていたのか、それとも定期で爆発したのだろう。
こんな人に甘えようとするナギは貴重だ。
モブリット呼んでスケッチさせたい…。