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【R18】俺のヒーローはαでした

第5章 互いが住む世界


千明side

「うっあぁ!ごめんなさ……俺がΩだからっ……ヒート期来ちゃったからっ……ごめんなさいっ!」

抱きついて泣いてしまった。
佐野も強く抱き締め返してくれた。

「俺こそ申し訳なかった!こんな所に連れてきたばかりに!それにもっと早くお前の元に駆けつけていれば!」

違う。
佐野は悪くない。
勝手に逃げたのは俺だ。
発情期が来て、嫌われるのが怖くて。
佐野の好きって気持ちが勘違いだと思いたくなくて。

「そんなことない。ここに連れてきてくれたから綺麗なもの見れた。佐野は何も悪くない。それに助けに来てくれた。むしろ感謝すべきなんだ。ありがとう。」

「ごめんっごめん!」

「抑制剤……飲んできたの?」

「いや、飲んでない。」

「……フェロモン大丈夫?」

俺から佐野を引き剥がす。
顔を見ると真剣な表情で、

「今は怒りでいっぱいだ。興奮なんて全くしてない。」

「っ//」

俺を見てくれている。
ちゃんと向き合ってくれている。

「何度も言うけど……あんたのその好きっていう感情は勘違いなんだって……そもそも何で俺の事なんか」

「好きだ。ちゃんと好きだ。お前のこと守りたいと思うし、ずっと一緒にいたいと思っている。ここまで言っても信じてくれないのか?」

「うぅ……//」

返答に困っていると佐野は俺を抱き抱え歩き始めた。
車の方へ向かっているのか。

「帰ろう。帰って暖かい湯船に浸かろう。その前にその頬も手当てしないとな。」

「うん……帰る//」
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