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【R18】俺のヒーローはαでした

第5章 互いが住む世界


千明side

朝になり、目が覚めると隣には佐野の姿は無くクロが丸くなり眠っていた。
リビングからは思わずお腹が鳴るほどのいい香りがしている。
ベッドから降り、リビングに向かうとテーブルの上に朝食を並べている佐野がいた。

「おはよう、千明。」

「お、はよ…。」

「痛みはないか?」

左頬に手を添え、傷の確認をしてきた。
少しピリッとした痛みはあるが、昨日ほどでは無い。
腫れも少し引いてる気がする。

「うん、今日病院にも行くし平気。」

念の為と佐野は救急箱を取り出し、消毒をしてくれた。
痛いのは俺のはずなのに手当をしている時、佐野はまるで自分が怪我をしているかのように顔を歪ませていた。

「ありがと。飯も。」

「気にするな。薬は飲んだのか?」

「まだ。……フェロモンまだきつい?」

「少し香るが大丈夫だ。先に朝食にしよう。」

朝食を済ませた後、出かける準備をした。
佐野も病院に着いてきてくれるようだった。
せっかくの休みなのに申し訳ない気持ちになった。







「ありがとうございました。」

診察をしてくれた先生にお礼を言い、診察室から出た。
傷も大したことなく、新しい薬を貰って帰ることになった。
傷痕残らないといいけど。
ただでさえ前の傷も完全に治った訳じゃないのに。

「どうだった?」

「特に異常なし。薬だけ貰って帰る。……なぁ、こんな顔に傷ついてる恋人でもほんとにいいのか?みっともねぇし。特別美人でもねぇし。」

「別に気にならねぇよ。外見で好きになったわけじゃねぇからな。」

「そっか。」
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